【動物保護活動インタビュー#1】動物保護の活動をはじめたきっかけ / ぺテモ ライフハウス ピアシティ稲毛海岸
『ライフハウス』は、イオンペットが取り組む動物保護の社会貢献活動。
動物愛護センター等に収容された保護犬や保護猫の譲渡を行っています。
2022年12月には、譲渡だけでなく動物との関わり方の学びの場を提供する「ふれあい教室」や「飼い方教室」を併設したペテモライフハウス ピアシティ稲毛海岸」がオープンしました。
そこで、長年ライフハウス運営に携わる柘植さまと、広報担当の掘井さまに、活動に対する思いや飼い主のみなさんに伝えたいことを教えていただきました。
第1回目は、ライフハウスが動物保護の活動をはじめた経緯をお伺いしていきます。
お話を伺った方
新ライフハウス プロジェクトマネージャー:柘植 由梨子さま
広報担当:掘井 彩夏さま
ライフハウスを実現することにした理由や、経緯を教えていただけますか?
柘植さま:
私たちはペットに携わる以上、「動物を取り巻く現状に対して何とかしなければならない」と社長はじめ従業員が常に思っていまして、2008年に社会貢献活動としてライフハウスを立ち上げました。
当時、越谷レイクタウン店をオープンするタイミングだったので、ぜひそこをライフハウス一号店にしようということになりました。
当時も今と同じ想いで始まっていて、まずは保護犬や保護猫が世の中に存在することをを多くの皆さまに知ってほしい、そして、行政さまと一緒になって適正飼育を発信して「次に捨てられる子をなくしたい」という想いでこの活動を行っています。
単純に保護犬猫を多く譲渡すればいいのではなくて、「保健所に行く子を減らさなければならない」と思っており、そのためには多くの方にこの現実を知っていただき、そうならないように飼ってほしいという想いを世の中に発信しようと始まったプロジェクトになります。
一般企業で非営利活動をすることは、ハードルが高いことだと思います。実現することができた経緯を教えていただけますでしょうか?
柘植さま:
当初は、やはり我々は営利企業なのでご理解得られないことも多分にありましたので、お客さまが多く来店する店舗で保護犬・保護猫を取り巻く現状をより多くの方に知って頂くことは、イオンペットだからこそできるという想いを丁寧にお伝えしました。
晴れて、ご理解いただいた行政さまには譲渡登録業者として登録させていただきました。行政さまと同じ条件のもとで行うことをルールとして、1年以上想いを伝え続けて、「目指すところは一緒ですね」と合意できたので、実現することができました。
同時に行政さまとの関わりを通して、誰よりも動物愛護センターの職員の方の想いも強く感じました。
なので、「弊社には、店舗にお客さまがいらっしゃいますので、地域の方々に発信が出来ます」と行政さまにお伝えをして、互いに手を取り合おうとなりました。
民間と行政、お互いの強みをうまく組み合わせられていて、今後の社会づくりにとっても大変意味のある取り組みだと感じます。
柘植さま:
ありがとうございます。こういうことを企業がやることは、様々な困難な問題も多くありますが、それでも活動をし続けて14年経ちました。
その過程で、助けられなかった子もいますので、その子たちの命が無駄にならないように、社会を変えないといけないと思い続けています。
こういった保護施設が社会に無くても、社会に適正飼養が浸透し、捨てられる命が少なくなればいいなと思います。ここがなくても社会に正しい知識が浸透して、捨てられる命がなくなることを目指しています。
動物の幸せと飼い主の幸せの両立を目指して
先ほど譲渡が目的ではないというお話がありましたが、このライフハウスではどのような子を中心に引き取られているのですか?
柘植さま:
ライフハウスでは「助けられない命を助ける」という想いで活動をしているので、他の保護団体さまから引き取られにくい子を主に引き取りを行うようにしています。
どうしても、中型犬以上の子は小型の子よりも飼育の費用やお世話の手間がかかってしまったり、病気を持っている子も譲渡のハードルが高くて残ってしまいがちなので、そういう子を受け入れるようにしていますね。
確かにセカンドパートナーさんからすれば、「保護犬を迎えたい、命を救いたい」と思っても、実際に一緒に生活をするとなると「飼いやすい子」であってほしい‥という葛藤も正直あるんだと思います。
そうなんですよね。ただ、譲渡前にインストラクターがしつけをしても、新たなご家族と過ごす中でわんちゃんも変わっていくこともあるんですよね。
なので、譲渡希望の方には「この子はこういうものを抱えた子ですよ」「だから一緒にがんばりましょうね」としっかりお伝えして「こんなはずじゃなかった」という不幸が起こらないように気を付けていますし、しつけやお世話の仕方もしっかりお伝えするようにしています。
一方で、その子の幸せばかりを押し付けるのではなくて、私たちは飼い主さまの幸せを一番に考えるようにしています。
飼い主さまのご家族だったり、もしかしたら他に動物を飼われていたり、その方にとってこの子が合うのかな?という飼い主さま側の視点も大切にしていますね。
イオンペットだからこそできる「発信力」で、捨てられる命をなくしたい
このような社会貢献活動はNPOなどの非営利団体がすることであり、民間企業とは縁遠い話、というように感じていましたが、強い信念をもって働きかけ続けて実現に至ったことがわかりました。
多くのお客様が利用するイオンペットだからこそできることを活かして、行政と手を取り合っているライフハウス。
第2回目は、地域の方への「学び体験」に力を入れている理由をお伺いしていきます。
ぺテモ ライフハウス ピアシティ稲毛海岸
住所:千葉県千葉市美浜区真砂1-2-6 ピアシティ稲毛海岸B棟1階
電話:043-307-7075
ライフハウスは、保護される動物を減らし、
“保護”が必要な状況を生まない社会をつくりだすためにスタートした、イオンペットの社会貢献活動です。
保護犬猫の譲渡や地域の皆さまへの学び体験を中心に行い、不幸な命をなくし、ひとつでも多くの命が、飼い主さまとのしあわせな暮らしを送れる社会を目指し、イオンペットはライフハウス活動を行っています。